2021/07/20 島津日新公のいろは歌

全国各地には自己研鑚や後進育成の一助として、長年語り継がれてきた遺訓があります。「島津日新公いろは歌」も、その一つで、薩摩藩の人々に多大な影響を与えました。

いにしへの 道を聞きても 唱へても わが行ひに せずばかひなし

この歌は、「昔の偉い人たちの教えをいくら聞いても、自分の囗で復唱しても、それを行動に移さないと何の役にも立たない」ことを意味します。

本誌『職場の教養』は、昭和五十一年の創刊以来、主として朝礼の際に活用されています。一日一日の内容の締め括りにある「今日の心がけ」は、読んで終わりではなく、読み終えた後が行動のスタートと捉えてきたからです。

島津公の言葉通り、気づいたことは繰り返し実行してこそ身についてきます。まずは、終業の時間までに「今日の心がけ」を行なってみてはいかがでしょうか。

最初の一歩は勇気が必要な場合もありますが、踏み出せば案外とすんなりできるものです。

今日の心がけ◆実行に移しましょう