2021/07/10 アカハライモリ

アカハライモリは、名前の通り赤い腹に黒い斑点を持つ両生類です。

見た目は爬虫類のトカゲに似ていますが、トカゲと違うのは、普段は淡水に棲み、皮膚呼吸することです。アカハライモリは、ほかの動物にない優れた再生能力を持ち、手や足、目、脳、心臓の一部を切り取っても再生します。

筑波大学教授の千葉親文氏はイモリの再生能力に着目し、一九九〇年代には世界的に未開だった遺伝子レベルの研究手法を確立し、再生研究の基盤を築きました。氏は、その挑戦を「難しいからこそやろうと思った」と振り返ります。

未開の分野を切り拓くには、勇気がいり、困難や苦労もあるでしょう。しかし結果にかかわらず、その過程には「新しいことに踏み出した勇気」「努力を重ねた忍耐力」など、得るものが必ずあるはずです。

再生研究に大きく貢献した千葉氏は、イモリの再生能力を人の医療に活かすべく、研究を続けています。私たちも自分の可能性を信じて、どのような仕事にも挑戦し、謙虚な姿勢で学びたいものです。

今日の心がけ◆チャレンジ精神を養いましょう