梅雨に入り、蒸し暑い日が続きます。暑さとの向き合い方をしめした「心頭滅却すれば火もまた涼し」という諺があります。
この諺は「心を整えて、雑念をなくせば、何にでも耐えうる」という意味を持ちます。では、どのようにして雑念をなくせば良いのでしょうか。
営業職四年目のIさんは、プレゼンテーションの場でも〈失敗したらどうしょう〉など、雑念にとらわれて上手に話せないのが悩みの種でした。
先輩に相談すると、「自分なりのルーティンを持ったらどうかな? 僕はプレゼンの前は深呼吸を三回して心を落ち着かせているんだよ」と話してくれました。
「ルーティン」とは決まった動作です。それを繰り返すことで、心を整えるのです。いわば「集中力のスイッチ」ともいえます。心理学の分野でもパフォーマンスの向上につながると着目され、それを実践するスポーツ選手もたくさんいます。
「火もまた涼し」の「火」は、暑さに限らず「困難」とも置き換えられるでしょう。ルーティンを持ち、何事にも落ち着いて対処しょうと思ったIさんです。
今日の心がけ◆自分に合ったルーティンを持ちましょう