2021/06/13 島民の応援

毎年春に開催される選抜高校野球大会ですが、昨年は代表校が決まった後、大会中止が決まりました。今春、二年ぶりに球児たちが甲子園に帰ってきました。

今年初出場した長崎県西海市の大島にある大崎高校は、人口約五千人、生徒数百十四人の島にある唯一の高校です。同校は、甲子園出場高校の指導経験も持つ清水央彦監督が赴任する三年前、部員が五人と廃部寸前のチー・ムでした。

そのようなスタートでしたが、「三年で甲子園に行くぞ」という監督の熱意に、対岸の佐世保からも生徒が集まり、寮生活の中で、練習に明け暮れました。

島民や、島にある造船会社の社員もその姿に感銘を受け、地元の農家や漁師たちからは「たくさん食べて頑張って」と差し入れとエールを贈られました。

監督も選手の多くも島外出身でしたが、住民の優しさに触れ、「島の人たちのためにも甲子園に行く」と応援に応えて、甲子園への切符を手にしたのでした。

惜しくも一回戦で負けた同校でしたが、長崎県西海市で生まれ育ったN氏は、「夏の大会ではテレビで校歌を聞きたい」と地元愛が深まったと言います。

今日の心がけ◆エールを力に変えましょう