2021/06/11 暮らしを支える水

六月は雨が多い月です。旧暦では「水無月」といいますが、言葉の由来を調べていくと面白い発見があります。

「水無月」の「無」は「無い」ではなく「の」という意味で、「水の月」だという説があります。

その他にも、陰暦の六月は現在の六月下旬から八月上旬頃で、梅雨が明けて暑さで水が干上がる時節です。そのため、「水が無い月」だという説もあります。

あるいは、水のある無しにかかわらず、この時期は田植えが丁度終わりを迎えます。そこから「すべてが終わった」が、「みんなやり尽くした」となり、それが「皆仕尽」となり、「みなしづき」に変化したという説もあるようです。

昔の人は、生活の中に自然を身近なものとしてとらえていたのでしょう。水は、朝の洗面や日々の食事の支度に使うなど、暮らしの中に深くかかわっています。

私たちはその恩恵さえ感じなくなってはいないでしょうか。自然と寄り添つて生きた人々の昔に思いを馳せ、水を大切にしたいものです。

今日の心がけ◆水に感謝しましょう