秩序を守り、好ましい人間関係を築いて、お互いが仲良く生活していくためには、倫理道徳があります。そのポイントになるのが、思いやりです。
会社員のAさんは、同僚のBさんから辛辣な言葉をかけられ、原因が思い当たらず困惑していました。その様子を見ていた友人は、「もしかしたらBさんは、何か辛いことがあって悩んでいるのかもしれないね」と言うのです。
翌日、半信半疑でBさんを食事に誘いました。すると、「昨日は嫌なことを言ってごめんなさい」と謝られたのです。
そして、親の介護が大変な中、兄弟が協力してくれず、Bさんの負担が大きくなり、余裕がなくなっていたことを話してくれました。
思いやりとは、自分に向かいがちな目を相手に向け、相手の立場になって考えることです。人を思いやることは、人間関係を円満にするだけではありません。自分本位な心を抑える自己鍛練にもなります。
その後二人は、お互いを思いやり、心から信頼できる間柄になったのです。
今日の心がけ◆思いやる心を養いましょう