ある日、Yさんは朝食の支度をしていました。
以前、買っておいた桃のコンポートを食べようと、戸棚からその瓶を取り出しました。すると、瓶に表示されていた賞味期限が二日前に切れていたのです。
Yさんは、〈もう、この桃は食べられないんだ〉と、渋々、食べるのを諦めたのでした。
加工食品の期限表示は、賞味期限と消費期限のどちらか一方の表示が義務づけられています。賞味期限は「おいしく食べることができる期限」で、この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
一方、消費期限は「期限を過ぎたら食べない方がよい期限」です。Yさんのように「期限が切れたら食べられない」という認識が強いと、「賞味」と「消費」を混同して、どちらも同じものと思ってしまうでしょう。
食品を正しい見識で扱うことは、食べ物を大切にすることでもあると心得たいものです。
今日の心がけ◆正しい見識を持ちましょう