2021/04/14 人の喜びを我が喜びに

時代小説『あきない世傳 金と銀』に登場する、大阪の呉服商「五鈴屋」の女店主の幸が、江戸に出店し様々な困難に直面しても貫き通したものは、二代目店主の妻・富久に教えられた「買うての幸い、売っての幸せ」という思いでした。

「買うての幸い」とは、顧客が欲していたものを手に入れて、心から喜んでいる姿です。また「売っての幸せ」とは、販売した側か顧客の喜びを目の当たりにして、その喜びを共有している姿といえます。

この自他共に喜びあえる、満足できる姿こそが、事業商売を推し進めていく上で最も大事な心構えです。

相手を満足をさせて喜んでもらうには、あらゆる知恵を絞り出し、日々の取り組みに活かしていかなければなりません。

つい目先の利益にとらわれて、顧客の喜びや要望を後回しにしていないかどうか、改めて日々の仕事を振り返ってみましょう。併せて、仕事に限らず様々な人間関係においても、相手が喜ぶことを考える心を持ちたいものです。


今日の心がけ◆喜びを共有しましょう