2021/01/12 相手の意図を汲む

広い複合施設の中で、出口と反対方向を指さしながら、「すみません、出口はこちらで、あっていますか?」と聞かれたら、どのように答えますか。

文字通りに受け取れば、「いいえ、違います」という答えで十分でしょう。しかしそのような応答は、場合によっては冷たい印象を与えるかもしれません。

コミュニケーションは、言葉だけで成り立つわけではないのです。会話が行な状況、表情や状態なども重要な要素といえるでしょう。

言葉で表わされない相手の意図を捉えるには、相手と向き合う姿勢が必要です。

そうしなければ、表情や言葉の意図は読み取れないでしょう。

冒頭の例でも、相手の立場になって考えると、出口への経路に迷っているのだと理解でき、「出口はあちらですよ」と気の利いた応対ができるでしょう。

意図を汲むのは、なかなか難しいものですが、意識的に相手へ興味を向けてみましょう。進んで他者とつながろうとする姿勢こそが、円滑なコミュニケーションの鍵となるのです。


今日の心がけ◆他者を思いやりましょう