2019/12/19 なくなった物

日本には古くから、すべての物に神が宿るという「八百万の神」という考え方があります。八百万とは、無限に近い神がいることを表わす表現です。

物には神が宿るからこそ、感謝して大切に扱う習慣が、現代の生活にも数多く残っています。

一方で、物がなくなったり壊れたりするのは、物に宿る神々が自分になり代わって災いから守ってくれたと考えることもあります。

夫から贈られた指翰が見当たらないAさん。数日前に自分のわがままで夫と囗論したためだと、ひどく落ち込みました。ところが、夫は「何か大変な事態になるのを、指翰が教えてくれたんだよ」と言いました。

夫がそう答えてくれたことで、Aさんの気持ちが楽になったのです。

先人たちは物には「神が宿る」と考え、大切に扱ってきました。この共存文化を大切にし、次世代にも引き継いでいきたいものです。

まずは、物に感謝を込めて、手入れに取り組んでみてはいかがでしょう。

今日の心がけ◆物を大切にしましょう