2019/12/12 整理整頓の偉力

三年前から地域のごみ拾いを続けるAさん。ここ数週間、公園の花壇に空き缶が何度も捨てられていることに気がつきました。

その花壇は、普段から手入れがされず、雑草が伸び放題でした。人問の心理からすると、汚れている所には、ついごみを捨ててしまうようです。

かつてニューヨーク市長を務めた、ルドルフージュリアーニ氏は、犯罪を減らすために、「割れ窓理論」を応用しました。小さな不正を徹底的に正すことで、多くの不正を防ぐことができるという環境犯罪学の理論です。

割れた窓を放置していると、誰も注意を払っていない象徴になり、ほかの窓もすべて壊されてしまう、という心理を逆手にとったのです。

地下鉄の落書きを消し、無賃乗車など小さな不正を一つひとつ取り締まることで、市長就任前から比べると、地下鉄内の凶悪な犯罪件数が減少したのです。

Aさんは、公園の花壇の雑草を取り除き、空き缶を根気よく拾い続けました。すると、花壇に空き缶を捨てられることは、なくなったそうです。

今日の心がけ◆環境を整えましょう