2019/12/07 漢字の日

十二月十二日は「漢字の日」です。

公益財団法人日本漢字能力検定協会が平成七年に制定しました。「漢字の日」には、毎年その年の世相を象徴する漢字一文字が発表されます。

昨年は、「災」の字が選ばれました。「災」の字は、「巛」と「火」が組み合わさった形です。「巛」は蛇行しながら流れる川の姿、「火」は燃える炎の姿を表わしています。

災禍の「禍」も「わざわい」と読み、「禍福は糾える縄の如し(災いと幸せは縒り合わせた縄のように交互にやってくる)」ということわざがあるように幸福の「福」の対義語です。

「禍」と「福」に共通する示偏は、神をまつる祭壇の形、「咼」は神のたたりを受けて落ちる穴、「冨」は供え物が満ちている形です。

漢字には、一文字一文字に成り立ちと込められた意味があります。今年選ばれた漢字から、改めて古人の築いた漢字文化の歴史を学びたいものです。

今日の心がけ◆漢字の世界に親しみましょう