2019/10/31 対面販売を通して

東海地区でぶどう園を経営するUさんは、全国区の賞を受賞する品質のぶどうを育て、その種類は三十五品種に及びます。

インターネット販売も行ないますが、売上の九割以上を占めるのが、ぶどう園に隣接する直売所での対面販売です。直接、お客様からの声をもとに品種を仕立て、〈あの人に喜んでもらおう〉と顔を思い浮かべながらぶどうを作ります。

現代では多様な情報ツールを通して(お客様と接点が持てます。それは販路の拡大にもっながり、多くのお客様と出会うきっかけが広がります。

その中で、Uさんの手法は、多くのお客様に届けたいだけでなく、〈あの人に喜んでもらいたい〉という究極のお客様本位の形といえるのかもしれません。

生産者と消費者が直接顔を合わせるケースは、あまり多くはないでしょう。どのような手法でも、相手を思って取り組む姿勢は、その人に通じるものです。

サービスや商品を通じて、間接的にお客様と関わる職場もあります。どのような職場であっても、お客様の喜びを想像しながら、仕事に取り組みたいものです。


今日の心がけ◆誰の喜びにつながるか考えてみましょう