2019/10/17 食物を謹んでいただく

食物は、生命を維持するために必要不可欠なものです。普段、何気なく口にする一つひとつが、大自然の力や人の手を通して形となったものです。

日本の主食である米は、土づくりから、種まき、田植え、稲刈り、精米と、長い月日に亘り、手間を惜しまず育て上げられています。米は、神事のお供えものとして、また様々な儀式や行事などともかかわりの深い存在です。

食事の際に挨拶をする「いただきます」の「いただき」とは、頭上に乗せる意味を表わした言葉です。神仏に供えた物を飲食する際や、上位の者から物を貰う際に、頂にかかげたことから、使われるようになったとされています。

そこには、感謝の意味が込められているのです。私たちは、日々の食事にどれだけ感謝の気持ちを持っているでしょうか。職場での昼食は、仕事と時間に気を取られて、感謝の気持ちが薄れたりしていないでしょうか。

私たちは、日々の食事なくして生きることができません。豊かに実った穀物に感謝の心を向けて、食事をいただく習慣を身につけましょう。


今日の心がけ◆豊かな食生活への感謝を深めましょう