2019/10/07 規律を貫く

「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」という故事成語があります。これは、「私情を捨てて規律を通す」という意味です。

中国の三国時代、蜀の軍師である諸葛孔明は、いずれは自身の後継者にと、若くして才能あふれる馬謖のことを大変期待していました。覇権を競う魏との戦いを控え、孔明は馬謖を軍の中枢に抜擢しました。

ところが、馬謖が軍律に背いたため、自軍は大敗の憂き目に遭いました。戦いに敗れ戻ってくる将兵を見て、孔明は私情を捨て、軍律を守らなかった馬謖に涙しながら厳罰を言い渡したのでした。

その顛末を伝え聞いた将兵たちは、孔明の毅然とした態度に尊敬の念を感じるとともに、誰もが軍律を守ることの大切さを肝に銘じたのでした。

日常生活を送る上では、様々なルールが存在します。まずは、集団生活の要である家庭や職場において、ルールや約束事をしっかり守ることが大切です。

規律や秩序を保ち、毅然とした調和のある職場を作り上げましょう。


今日の心がけ◆約束はしつかりと守りましょう