2019/09/29 いいことがある

面倒で嫌な相手との会合に赴く時、江戸時代の武士の指南書である『葉隠』では、「きっと面白いことがあると思っていくべし」と説かれています。

雑誌記者のAさんは、インタビュー記事の取材のため、都心から電車を乗り継ぎ数時間かけて、北陸のある都市に向かいました。

取材相手は、地元の著名人でした。会場は八畳ぐらいの会議室で、近い距離間に先方が座っています。Aさんは、〈飾らない雰囲気で、近い距離間で対応してくれるんだ〉と感心しながら、取材時間があっという間に過ぎました。

翌月、気難しいことで有名な評論家と同じ場所での取材が決まりました。先月と違い道中は気が重かったAさん。インタビュー中、〈もっと離れた距離で対応してほしい)と思いながら、時間も長く感じて、疲れ果ててしまいました。

同じ距離や時間でも、心の持ち方で長くも短くも感じ方が変化するものです。

それは職場においても同じでしょう。不満に思うのか、うれしく思うのかで働く質も変わります。「今日もきっといいことがある」と喜んで働きたいものです。


今日の心がけ◆いいことがあるとの思いを高めましょう