2019/09/24 彼岸花

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。夏の暑さも冬の寒さも、春秋の彼岸を境に次第に薄れていき、過ごしやすくなるという意味です。

秋のお彼岸頃に全国の田んぼの畦道や、墓地周辺などで咲き誇るのが彼岸花です。員殊沙華ともいわれ、真っ赤な特徴的な花弁が秋の風物詩になっているのではないでしょうか。

この彼岸花は中国が原産地です。タンポポのように種が飛び自生したのではなく、球根を人の手で分けていき、北海道から沖縄まで分布したといわれています。

彼岸花は「まず花が咲き、後から葉っぱが伸びる」という、通常の草花とは逆の生態を持っています。

球根のため、毎年決まった場所に花を咲かせます。また、真っ赤な花がとても印象深いため、記憶に残りやすいようです。

私たちの祖先が、子孫を絶やさないようにと、何代にもわたって株分けしてくれたのかもしれません。


今日の心がけ◆先祖に思いを馳せましょう