Eさんは、食べ物の好き嫌いがないことを密かに誇りに思っていました。
ある時、職場の先輩にそのことを自慢すると、「それはいいことだね。ならば、今度のバイキングなどで、自分がよく選んでいるものを三品減らし、選んでいなかったものを三品とってごらん」と言われたのです。
好き嫌いがないのですから、選り好みなどしていないと思ったEさんでした。しかし、ものは試しと、出張で利用したホテルの朝食会場のバイキングコーナーで、実験してみました。
四十品ほどが多彩に並ぶ朝食会場で、改めて確認してみると、無意識のうちによく選ぶ食べ物、そうでない食べ物があったのです。
Eさんは自身の選り好みを目の当たりにしました。この実験の結果、いつもほぼ同じものを選んでいることがわかったのです。
先輩の一言から気づきを得たEさん。食事ばかりでなく、仕事でも人間関係でも、新しいことや、避けていた分野に目を向け、挑戦し始めています。
今日の心がけ◆マンネリを打破しましょう