2019/08/10 夏の花火大会

夏の風物詩の一つに花火大会があります。お盆の時期である七月から八月にかけて、日本各地で開催されています。

東京の隅田川花火大会の起源は、享保十八(一七三二)年に遡ります。当時、飢饉が続き、コレラが大流行して多数の死者が出ました。

江戸幕府の第八代将軍・徳川吉宗は、亡き人々の霊を慰めるため、花火の打ち上げを許可したのです。

以来、日本の花火は、この世を去った人々の魂を供養する意味合いを持つようになりました。

また、花火が打ち上がる瞬間、「玉屋」「鍵屋」と声が上がることもあります。これは両国川開き花火大会で活躍した、江戸時代の花火師の屋号が語源といわれています。

日本の花火大会は、三百年近い伝統を誇ります。その美しさや音の迫力を満喫すると共に、故人を偲ぶ一夜にしたいものです。


今日の心がけ◆日本文化の由来を知りましょう