Kさんは、ネジやボルトなどを製造する部品メーカーを経営しています。
ある日、取引先からオーダーメイドの注文を受けました。事前に綿密な打ち合わせを済ませ、注文通りの商品を製造しました。
数日後、先方に商品の最終確認をすると、クレームと思われる指摘がありました。Kさんは何度も図面を見直しましたが、その理由がわかりません。電話で話し合っても、「商品を作り直して欲しい」という一点張りでした。
Kさんは解決策を見いたそうと、取引先を訪ねることにしました。直接顔を合わせて確認したところ、とても電話で済む話ではありませんでした。図面を入念に確認し直し、ついにお互いが納得できる妥協点を見つけ出したのです。
帰り際に「直接お話しができてよかった」と言われ、Kさんはハッとしました。クレームは、対応次第で、相手との信頼関係を深めることもあれば、今までの関係を失うことにもなります。
相手の言い分をよく聞き、先方へ足を運んで最善を尽くすことが肝要です。
今日の心がけ◆どんな場合にも誠意を持って対処しましょう