2019/07/29 自然からのメッセージ

M氏は、一年前に西日本豪雨を体験しました。自然の猛威に為すすべもなく、人間の無力さに苛まれました。自然災害による被害の大きさに、人間の生活の在り方が影響されていることを改めて考えた時、M氏には気になることがありました。山頂付近の会社に通う際に、山間の沢に投げ込まれた、ゴミの山を目にしていたからです。

そして、無造作に投げ捨てられたゴミを〈一日一回、拾えるだけ拾おう〉と、一念発起したのです。始めて間もない頃は、拾っても拾ってもゴミが減らない途方もない作業に、捨てた人間への憤りを感じていました。

ところが、ある頃から、捨てられたゴミが「ありがとう」と、語りかけてくるような感慨を覚えたのです。ゴミが減り美しくなっていく環境と、朝から大自然の中で作業することにより、爽快な気持ちで出社できるようになったのでした。

今では、ゴミ拾いは、景観を保つための「護(ご)・美(み)」拾いであり、幸せを拾わせていただく自然からのメッセージだと思えてくるのでした。


今日の心がけ◆自然を大切にしましよう