2019/06/23 箸置きと日本文化

箸置きと日本文化

向田邦子さんのエッセイ本『夜中の薔薇』に、「箸置」と題した文があります。

向田邦子所著作的散文集「夜裡的薔薇」中,有篇以「筷架」為題的文章

物書きの友人が、暮らしを楽しもうと仕事を減らしはしめたため理由を尋ねると、「箸置きも置かずに、せかせかと食事するのが嫌になった」と言ったそうです。

作者的朋友問說為什麼要減少工作,來享受生活呢?他這樣回答了「沒有筷架,讓這餐變得不好吃了」

この件で、箸を休ませながら食事をすることが人間の暮らしだと悟らされたと、向田さんは著書で述べています。

向田小姐在書中說到,這件事情讓他領悟到邊吃飯也讓筷子邊休息就如同人生一樣

箸が日本に伝わったのは、七世紀初頭であり、聖徳太子が中国に遣唐使を派遣し、中国人が箸を使って食事していることを知ったからだといわれています。

筷子傳到日本可以追朔到西元七世紀初,聖德太子派遣唐使到中國後發現,中國人吃飯是用筷子這件事

その後、神に捧げる食物をとる箸が汚れないように「箸の台」が使われたことが箸置きの由来だといわれています。食事を「生命をつなぐ神聖な行為」だと、日本人は受け止めました。その食事を担う箸を大切にする行為として、箸置きが生み出され、独特の美意識から様々な形の箸置きが作られたのです。

之後,相傳筷架的由來為了防止供神取食的筷子弄髒的。日本人將用餐視為「連接生活的神聖行為」,作為對承載餐食的筷架的重視,創造了筷架,並從獨特的美感中創造出各種形狀的筷架。

慌ただしい現代生活だからこそ、食卓に箸置きを置いて、食を味わうひと時を大事にしたいものです。

在步調緊湊的現代生活,也應該要在餐桌上放置筷架,並珍惜品嘗美食的時間


今日の心がけ◆美しく食事を摂りましょう

讓我們美美的用餐吧